風と時間。
何が怖いって、いつの間にかこの歳になってたってことよ。
実母が「あっという間に還暦になったわー」と、赤いちゃんちゃんこʬʬʬを着ながら言ったときは、「大げさʬʬʬ」とか思ったもんだ。
が、だが、しかし、けれども、現況アラフィフのわたし。
赤いちゃんちゃんこに袖を通すのも、そう遠くない未来。
赤色じゃなくて、青色にしようかなあ。いや、そこじゃない。
一年ってあっという間で、「あけましておめでとうございます」舌の根も乾かぬうちに「よいお年を」とか、ぬかしてるのよ。
時の流れって不思議もので、日曜日とかお休みの日って、「まだ、こんな時間かよ」って思う。
病院の待ち時間とか、ちょっとした隙間時間など遅々として進んでる。
そして、自分がまだまだ先だと思い込んでた「老後」界隈に、既に足を突っ込んでるってこと。
中途半端な中高年ほど、「言うてもまだ若いのでは」と勘違いしてるもの。
夢中で駆け抜けてたら、いつの間にか、こんな歳。
自分もしっかり成長するわ。中年太りましたよ。
時々胸が切なくなって、涙ぐんだりするけど、「止まることなく、おかまいなしに置いてけぼりにしてどんどん過ぎていってしまう」のが、「時間」だから、いいのかもしれない。
風の強い地域に住んでるが、風の轟音が時間の流れだったりして。
今、この瞬間に気づいた。